中学生のときにオヤジにペンタックスSPを買って貰い、あれから40年あまり・・・。 ホントはニコンFが欲しかったのですが、それも言い出せず、あの絞り込み測光の暗さに耐えて一眼レフの虜になっていました。 ときは蒸気機関車がまだまだ全国で見られた時代。 標準付きのペンタSPに135/3.5を持って、軽快に飛び回ったものです。 当時の雑誌に「アトリエS」なるグループがよく登場したり、松本ポン太という岡山在住の方がよく投稿されていました。 彼らの使っているのは「ブロニカS2」。 「そうか、6x6を使えばこんなに素晴らしい描写が得られるんだ!」とブロニカに憧れ、大学入学祝いにオヤジにねだったのがブロニカS2でした。 バイトして買ったニコンFとともに、そのS2を手に、まだまだ残っていた蒸気機関車を撮り歩いたものでした。 時は流れ平成の世。 それなりに小遣いも使えるようになり、念願のハッセルシステムを揃えたものの生来の浮気性ゆえか10年ほどで総てを売却。 もうひとつの趣味の「旧い英国車」に乗る道に走ってしまいました。 しかし不思議なもので、手元からアナログカメラが無くなり、デジカメ一辺倒になってみると、あの「機械然」とした感触が忘れられず、5年ぶりに銀塩カメラに復帰。 そのとき迷わず手にしたのは、高校生のころ夢憧れたブロニカだったのです。 |